IMPALAの相場を教えて下さいとメールを頂きました。
このメールを頂く前にも、50年も前のビンテージカーと言う事を理解して欲しいと説明を加えましたが
あまり、理解できてない様子なので説明しましょう!
1997年モデルですが、16年前のヨーロッパ車です。
空調は壊れ、ルーフライナーを交換しました。
更にはABSも駄目。駄目だしすると、まだまだ沢山ありました。
ECUマッピングの初期設定はディーラーでも難しくコストが掛かります。
極最近のヨーロッパ車でも、時間が経過すると凄くお金が掛かりますね。。。
そうしたトラブルが出始めるとお金が掛かり、普通の所得では所有するのが辛くなります。
身の丈に合った車を所有する意味合いが、こうしたトラブルが出だして気が付きます。
一般的に車検は、新車価格の10%と言われていました。
E36の記事にも書いた
ワーゲンポロ では、マフラーとキャリパーを交換するだけで20万円コース
車検費用より掛かります。。。
トヨタディーラーに居た為、メカニカル式のパーキングブレーキ機構が付くキャリパーや複雑な構造でも
他社よりも細かく部品が出て、整備性が良かったです。
こうしたキャリパーがO/H出来ずASSY交換に成ってしまうメーカーも多いです。
私よりも1~2回り前の世代のメカニックの方から10%掛かると言われた意味合いが良く理解できます。
50年前のIMPALAは、360円の時代でした。
日本でタクシーなどに使われていた時代は平気で1000万円以上(今のお金に換算して)する車でした。
つまり、100万円掛かってもおかしくない車両と言う訳です。 ><
トップの張替え等を済ませ車検所得し納車しました。
車検費用が安すぎて、「何もしちぇないんだろ?」と・・・
1975年登録ですが、毎度ヤナセさんに車検をお願いしていたらしく
聞いてビックリする費用を支払っていたそうです。
確かに、それだけのメンテナンスをして来ただけある車両と判明しますが、
私には提示出来る価格ではありませんでしたww
高級な車を所有する富裕層の方は、安心も価格に含まれる傾向があります。
私が、学生の頃の時代は、アメ車やメンツ等を所有する方は、堅気の方は所有できませんでしたね。
ちょっと目立つ車をもてあそぶと、必ずマークされましたから、所有出来るパーセンテージも低かったですね。
それ位、統率が図られてましたが、今は大人しい方が所有しても波風が立たない時代に成ってしまいましたね。
そのお蔭か、なかなか買えなかった外車が沢山輸入される様に成りました。
台数が増え、1年車検だった輸入車が2年車検と成り、3ナンバーを所有した時点で11万円の税金でしたが
500cc刻みに税金もやわらげられ維持費も楽に成ってきました。
貿易摩擦で、緩和されたんです。
当時の政治家に感謝しなければいけませんね!
壊れて動かせない車両を、買い取りショップが、ただ同然で買い取り
中古車市場で値崩れしだします。
すると、ユーザー側は安く買えると言うイメージ(相場)が根付きますね。
さて、相場って?
相場より安く買えたからラッキー?
この辺がポイントです。
以前は、車検証に走行距離数が記載されていませんでした。
メーター戻しと言うずるい事をして相場を上げようとします。
叔父がセルシオを、車検のたびに買い替えして居ました。
買い替え時の走行距離数は5000km程度で、パチンコ屋へ行くか、用足し程度で週1回位しか乗りません
営業マンの勧めでパールツートンを買っていました。
毎度、同じではつまらなかったらしく、紺色を購入した所、次の下取り価格が100万近く落ちてしまいました。
色で、これだけ差が出るのかと私もビックリ・・・
中古市場で売れる車は、下取りも高くなります。
売れない車は下がります。
子どもでも分りますよね。
ある車屋さんでは、ベースがシルバーで、人気のパールツートンに8万円で外注で塗り
人気カラーにして高額で売っています。
エアロも、一流品のコピーを塗ってセットアップしてるので素人には分りません・・・
メカニック時代の頃は、2個1車も本当に多かったですね。。。
売れる車には、ビジネスチャンスが沢山あります。
当然、ずるい事をする人間が沢山現れるんです。
高価買取を売りにするお店も多いですが、それを売り利益を生む訳ですから・・・
独立した頃,IMPALAのクーペを仕上げる(内外)と350万円位でした。
今は、100~150万円と思われてる方が多いみたいです。
私の所に入ってくるレストア車両を見てもらえば分るはずですが
錆びてない車は、ほとんどありません。
塗装を剥がすと、穴をパテで埋めてしまっていたり酷いものです・・・
まともなフレームも、電装も傷んでるものばかりです。
ヨーロッパ車の車検の事を書きましたが、
前オーナーが、事細かにメンテナンスしている車両に当ると、距離を走って古くても元気に走ります。
そういう理由からオークションでの評価が高い車両は、記録簿付きです。
記録簿は、人間で言うカルテと一緒です!
100万で買ったから安い?
その後に、多くの代償が待っている事を良く理解する必要があります。
ハイドロで車が傷んでいる場合が多く、
OGパーツが付いていたりと、ボロでも部品の価値があったり、
所有される方が、何を求め、何をしたいのか?
それによっても、ベースの選び方は変わります。
フルOGを高価な値段で購入しても、オールニューで仕上げた塗装とインテリアを比較すると
仕上げた車両の方が当然綺麗です。
ビンテージカーを熟知される方は、当時のオリジナル塗装のまま維持し、そのまま乗る志向もあります。
当時のままのオリジナルカーと仕上げた車両は別物です。
さまざまな価値観と、ニーズで価格の変動も大きく異なります。
つまり、車の持つ良さを知るには、ビンテージカーを所有する前に
何台か所有し、理屈ではなく、どうした点に気を付けて所有、維持管理して行けば良いか。
ご自身が、何を求めているのかがおのずと分かります。
50年前の車を所有すると言う事は、それなりの代償と覚悟の上でオーナーに成れます。
気に入った女性が居たら、どんな努力をしてでも気を引き付けますよね。
パターントップを入れ様と30万円貯金した方が居ました。
知り合った彼女のデートで貯金が無くなったそうです。 (あほ)
男ってバカですよね。。。
「おいくらですか?」
そんな感覚で所有する車では、実はありませんよww
平気でオールドカーをボロボロにしてしまいます。
そうしたオーナーが増えるから、淘汰され綺麗な車が消えていきます・・・
1日、沢山のメールが着ます。
一件一件返信する努力をするのですが追い付きません・・・
ブログの良い所は、自分だけではありません。
皆がなんです。
ブログにコメント下さると、そのやり取りで大勢の方が参考に成り役立ちます。
そもそも、仕事の記事を書きだす事に成ったのも、
1人で1人に伝えるには限界がある。同じ思いをされる方同士がシンクロしてリスペクトし合えたらって!